朦朧備忘録2025

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少々ご無沙汰です。

備忘録初日(2025.3.15)

SNS系にほとんど浮上していませんので、とりあえずX(twitter)には上記のようならくがきとお断りを書き込ませていただきました。

1月下旬あたりからどうも不調です。備忘録代わりに少しだけ症状を記しておきます。

とにかく世界が遠い。精神科の医師が「うちの分野だと思いますよ」と言ってくださっているので、おそらくそうなんでしょう。主観が現実世界から遠いところにある、というのはなかなか表現しづらいものがあり、どうやって言葉にすればいいのか考えています。

で、現在一番近い表現だと思えるものは「高熱で朦朧としている状態が、朝起きてから眠るまで続いている」です。ずーーーっと頭がぼんやりしているんですね。

やれることはやっているつもりですが、それが本当にちゃんとやれているのか、常に「大丈夫?大丈夫?」と考えてます。焦ったり深刻に心配しているかと言えばそれも「感覚」が遠いのでよくわかりません。相方に「うっかり世界を滅ぼしそうだ」と告げましたら「あんた一人ごときで世界は滅ばない」と返されまして全くその通りなんですが。それと同じくらいの重さ(軽さ?)で「うっかり死んでしまいそう」とも思います。

ちゃんと着替えられているのか。ちゃんと歩けているか。ちゃんと存在しているか。誰の足も踏んでいないか。そんな心配をしつつも頭はぼんやりです。

それでも漫画は描いています。ゆるゆるですが。

医師曰く「いずれ治りますが、いつ治るかはわからない」とのことです。一生こんな感じでぼんやりしているのも少し困るような気もします。そんな現在です。

追記(2025.3.25)

先日、脳神経内科を受診してきました。もしも認知症など何かが起きていたらちゃんと知っておきたいし、というのが理由です。当日は簡単な検査をしてもらいました。その検査では特に異常は認められませんでしたが、念のためMRIの予約もしてきました。

おそらく精神科分野なのだろうと私も思いますが、そのあたりをはっきりさせておきたいです。ぼんやりしている私の主観に「画像撮影」という客観的証拠を示してやりたいのですね。

ここ数日、急に気温が上昇して春めいてきた(夏日の地域もありますね)ので、暖かくなるとともに良くなっていけば、とは思っています。まあ急激な気温の変化に逆にダメージ受ける可能性もあるのですが(これ以上はご勘弁)。

追記その2(2025.4.14)

4月10日にMRIを受けてきました。

結果、異状なしでした。ヨカッタヨカッタ。

実は当日に放射線科の先生が不在だったため、脳神経内科の先生が画像診断してくださったのですが、「多分大丈夫」とのこと。後日異常があれば連絡します、と言われて帰宅。
本日現在お電話も何もないので、大丈夫だったのでしょう。

これで私の症状は、確実に精神科の分野となりました。地道に通院して養生します。

せっかくなので、MRI体験話でも少々。

私の受診した先は個人病院なのですが、県内の大学病院と同じ機器を今年導入したばかりだそうです。そして遠隔で大学病院の医師が画像を見られるとのこと。すごいですね未来ですねハイテクですね。K2の世界がいま私の眼前に。

当日は「金具のついたものはNG。ヒートテックもダメ湿布もダメ」とのことです。入念にそういった準備をして臨んだのですが、結局、別室でパンツと靴下だけになり病衣に着替えることになりました。まあ、そりゃそうですよね(一昨年受けた脳ドックでもそうでした)。

加圧ソックスを履いていたのですが、それはOKらしいので着用したままMRIのベッドに横になりました。ここでも「ヒートテックだったらダメです」と言われたのですが、多分違う。でも自信ないな。大丈夫かな。内心ひやひやしました。もし微量でも金属が入っていたら、私はターミネーターみたいにMRIの磁力に引き寄せられてドガシャアンすることになるんですよね。自分がドガシャアンするのも嫌ですけど、もし機械の弁償なんてことになったら、私の一生を5回くらい輪廻して働いても無理なんですが。

そんな風に少しどきどきしていましたが、無事に機械が動き始めましたので一安心。

結果的に靴下履いててよかったです。10分くらいしたら足下が寒くなってきました。毛布か何かかけてほしい気持ち。でも仕方ないです。

長髪なので後ろで束ねていたのですが、これも外して横臥。MRI検査時はすごい音がするので耳の保護(だと思います)のためのヘッドフォン装着。頭部撮影なので、頭を固定する器具でがっちり左右からホールド。ツタンカーメンみたいです。ヘアゴムとってよかった。この状態でヘアゴムしてたらおそらく延髄が地獄。

両手は体の左右に置いて(これもベッドガード?で支えられているのでラク)、右手にフニャフニャしたものを持たされました。何かあったらコレを握ってください、とのこと。ナースコールみたいなものですね。入院しているときのナースコールはスイッチがあるけれど、これはグニャグニャした丸い物体からラインが伸びています。手動で血圧を測るときに、計測者が片手でシュコシュコ空気を送るアレみたいです。もちろんこれも金具ナシなのでしょう。どういう仕組みになっているのかな。

まあいろいろ考えているうちにベッドが動き出しました。「ベッドの移動中は体を動かさないでください」という自動音声が流れます。うん、検査中も動いちゃダメですよねきっと。ぎっちり固定されているから動けないけど。やがて頭部が巨大なカバーで覆われます。外から見たら、多分いま私、胸から下しか見えないと思う。仰向けになって和風便器に頭から突っ込んでいるような感じですかね。

基本、目は閉じていたのですが、たまに開眼してみると白くてカーブした内側が見えます。思ってたよりも意外と明るいです(以前も脳ドックで受けたけどもう忘れていた)。普通に明るい室内で寝ころび、顔の上で手の指を交差してその上にタオルをかけたくらいの明るさ。

そしていろんな音が聞こえてくる。音の前にはちゃんとアナウンスが流れます。
「次の検査は1分かかります」とか「3分かかります」とか。これが30秒だったり4分だったりで、合計20分~30分くらいだったのでしょう。

音は本当に多種多様。
ヴィイイイイイイイイイとかコンコンコンコンコンコンとかフゥィィィィィィィィィィとか。「あ、いま右から切ってるな」とか思う。音が移動するわけです。自分の頭の上を。脳をスライスして画像を出してるんですよね多分。すごい装置ですよね。退屈しませんよ。

でもまあ確かに閉所恐怖症のかたには厳しいかも。何せ動けないし逃げられないし五月蠅うるさい(と言えば言える)音が繰り返し様々なパターンで押し寄せてくるしそれがいつ終わるのかわからない。
私のように数十分ぼんやりしていられる人種なら半分寝ているうちに済むんですが。あ、でも前述しましたが足は寒かったです。ハイソックス履いて行って良かった。

診察室で

終了後ほどなくして診察室へ呼ばれました。ついさっき撮影した自分の脳を見せていただいて、脳神経内科の先生がいろいろ説明してくださいました。

ドクター
ドクター

ところどころ白質病変はありますが、細い血管なので加齢的なものでしょう。大きな血管は大丈夫。最近、脳梗塞をしたような履歴もないですね。

さっくりまとめるとこんな感じでした。前回の簡易検査(もの忘れの検査だったそうです)も問題なし。私からは、お手数をおかけしたことに対するお詫びとお礼を告げました。

自分の脳を3Dで見るのって面白いですね。もちろん私は素人ですが、3年前に見た「慢性硬膜下血腫の父親の脳」とは確かに全く違いました。縮んでもいないし圧迫されてもいない。血管も3Dでくるくる回して見せてもらいましたが綺麗な木の枝でした(そう見えたんですよ)。

もう一度お礼を言って退室です。お会計をして終了。

検査なので処方がない割には高額ですが、あれだけの検査をしてもらえたと思うと安い金額です。日本の保険システムありがたい。これで本当の本当に安心しました。

考える内面

検査は無事に問題なしの結果が出ましたが、症状が治ったかというともちろんそうではなくて。

相変わらず朦朧としてぼんやりしています。この状態をどうしたら他者(医師など)にわかりやすく伝えることができるのか考える日々です。

今日、道を歩いていて、「朦朧」という言葉に加えてもう一つしっくりきそうな言い回しを考え付きました。次のようなもの。

自分がとても小さな人になって、巨大ロボを内部から操縦しているような感覚。

これが割と近いです。それゆえに世界が遠いし、潜望鏡のようなもので覗いているような感覚になっています。それゆえに自分の手足が何か変な動きをしていないか心配になります。ちゃんと操縦できているかどうか不安になります。アムロがメインカメラを探しているような感じ?

そんな状態で日々いろんな人とお話をしています。父のケアマネさんとも話しますし、ご近所さんとも話します。もちろん相方とは毎日話します。そして別に誰からも何も突っ込まれない。ということは、それなりになんとかやれているのでしょう。自分だけがそんな感じがしていない、というだけ。

これがいつ治るのかは先述した精神科の医師が述べた通り「わからない」。

でも少し慣れてきました。こんな状態でも生きているようなのでどうも大丈夫そうです。ぼんやりしているために、誰かほかの人の仕事を引き受けることはできなくなりましたし、先回りして動くということもできません。目の前の人の気持ちを察して配慮することもできません。しかしそれに罪悪感を覚えることもなくなりました。気持ち的には意識がシャッキリしていたときより随分と楽になりました。むしろ生きやすい。

これならこれで、もう一生ぼんやりした人でもいいかなあ、と思います。よほどのご迷惑をかけなければ。ただKYに拍車がかかった気はしています。今後も私個人とお付き合いのある方々、本当にごめんなさい。そしてSNSをしようという気も今はあまり起きません。たまに覗いたりはしていますので、急に出没するかもしれません。どうぞお気になさらず。

ぼんやりしてはいますが、漫画は描いてますし、何か考えています。そこそこ。
こんなところまで長々とご覧いただき、ありがとうございました。

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