何処かに書いておかないと落ち着かないので記します。溜息内容ですから、お嫌な方は他のページへ移動なさってください。
バレバレですが、一応固有名詞の明言は避けておきます。
以下本題。
先月(5月21日)、とある会社の公式サイトにリンク切れを発見した。どうやらリニューアルをしていたようで、いつ改装したのか知らないが、業務実績の中に私の好きな作品があった。そのページにいってみると、「Official Websiteへ」というボタンがあったので、クリックしてみた。404エラーだった。そのリンク先アドレスは、私が以前ブックマークしておいたアドレスと同じものだった。
この作品には何故か公式サイトが二つある。一つはプロダクション内のアドレスで、もう一つはその作品のためにドメインを取得したサイトだ。そのどちらも未完成なのが残念だが、それでも時々閲覧していた。好きだから。
で、今回リンク切れを起こしているのは、プロダクション内のアドレス。ドメインの方は閲覧可能。
「リニューアルしたときにミスったのかな」
と思い、一応公式サイトだし、リンク切れ等を発見するための自動プログラムが常時活動しているかもしれない。それならいずれ担当が修正するかもしれない。そう思って24時間様子を見た。
改善はされなかった。リンク切れ発見プラグインなどが入っていれば、エラーのまま進行することはあまり考えられない。もしかしたらまだ対応が間に合っていないのかもしれないと考えたが、「見ている人がいるんだよ」ということを示すためにサイト内のフォームからメールを送った。それが5月22日。
実はこのメールフォームも、「一般的な問合せ」という項目が存在せず、「商品化」「広告」「使用許諾」などのカテゴリばかりなのでどこに送ればいいのか悩んだが、何処にも該当しないのなら何処に送っても同じだと、一番上にあるカテゴリに送った。「担当が違うなら担当へ伝言希望」の依頼を記して。
また24時間待ってみた。変化はない。何なら自動返信の控えメールすら来ない。そのシステムはちょっと不安。
3日経っても、一週間たっても、二週間たっても変化はなかった。
私も仕事じゃないので毎日は確認しなかった。どうしよう、もう一度問い合わせようか、と悩みながら、6月17日に再び確認すると。
ようやく「Official Websiteへ」のリンクが繋がっていた。
あ、リンク切れを修正してくれたんだ、と思ったけれど、なんとなく不満が残った。
公式サイトの情報欄に、そういった旨の報告(リンク切れを修正しましたとか)はなかったし、私にも何の連絡もなかった。大きい会社だから私ごときに連絡はくれなくてもいいけど、サイト情報にも大きな話題ではないから載せなくても仕方ないけど、せめてTwitter(えっくす)あたりでちょろっと流すくらいはしてもいいんじゃないかな。Twitter(えっくす)の公式アカウントも確認したけど何もなかったよ。新しいものの宣伝が大変そうなだけで。
本当に過ぎ去った作品なんだなあと哀しくなった。
この監督さんや作曲家さんや作監さん、3Dのディレクターさん、その全ての方々が今現在放送中のアニメ作品で再び勢揃いしている最中なんだけどな。勿論その方々は現在の仕事で大忙しだろうからご存じないだろうけど、かつて自分が手掛けた作品が公式プロの中でそんな扱いされているのを知ったら、やはり少々哀しいのではないだろうか。
そしてここからが肝心なんだけど、リンク切れの先。本来なら「公式サイト内のフォルダのアドレス」に繋がっていた筈だったのに、リンクタグ内のアドレスが書き換えられて、「ドメイン取得先の公式サイト」に変わっていた。
つまりどういうことかというと、これまで二つ閲覧できていたサイトの片方は、永久に見られなくなったということです。
これはあくまで想像ですが、おそらくリニューアル時にリンクタグの書き換えを放置して、そのまま該当ページをフォルダごとサーバーから削除したためにリンク切れを起こしていたのではないかと。そのことが判明し、タグ自体を修正して、とりあえず今生きているドメインページに繋げただけです。
こんな作業は、実務としては10秒もかかりません。大きな会社だから、「指摘」→「社内確認」→「社内連絡」→「修正作業依頼のための社内決裁」→「修正作業依頼」→「修正作業」などの実務以外のルートに時間がかかったかもしれないけど。修正作業をするべきか否か相談するための時間とかもかかったかもしれないけど。瑣事ですし後回しにもされたでしょう。
でも、それで結局は、未完成のページを削除して、未完成のサイトにとりあえず繋げただけか、と思うと「この今繋がっている未完成のドメインサイトもいつまであるかわからないな」と感じてしまったですよ。
ドメインの維持には費用がかかるしね。所詮未完成だし、最早今では見られない「フラッシュ」機能を使っているページもある。だからこのサイト内にも閲覧できなくなった項目もある。今更現代のプログラムに書き換えて再び見られるように、なんてことはまずしないだろう。会社的には厄介かもしれない。
溜息です。
自分のやったことは何だったのだろう。めんどくさい古いファンのクレームみたいですかね。少し虚しいです。どうせならこれを機に「古い作品」にも(一瞬でもいいから)注目を集めさせるくらいの会社の気概を見せていただきかった。せっかくの周年記念作品なのだから。
まあそこまで期待するのは勝手な言い分でしょうが、ハラハラドキドキしながらメールを送った先月の自分の背中を、今は撫でてやりたい気持ちでいるのです。