どうやら一度に負荷をかけすぎたようで、パソコンちゃんがピンチでした。
8月になり、「ちょうど月初めでキリもいいしな」と思った私は、Microsoft365とCLIPSTUDIOのアップデートを同日に実行しました。
当日(8/1)のことはもう、うろ覚えです。昼間にちゃっちゃとやって、夜は友人と映画に行く予定でしたので、やるだけやって確認もせず「よし明日からいろいろ新しい環境で作業しよっと」でシャットダウンです。
翌日。パソコンちゃんおはよう、と立ち上げたところ「やあ!はじめまして!Microsoftだよ!あなたはだあれ?」と、そろそろ5年越しの付き合いのパソコンに挨拶されました。
メーラー。再設定。
クリスタ。環境設定から再設定(定規もブラシも何もかも忘れている。作品一覧も真っ白)。
以上の拷問が、五日間ほど続きました。
「何故、五日間も?!東ってヤツは随分とのんびりした人なんだな」
そうお感じになっても無理はありません。私だって何日も何日もメーラー再設定などしたくはございませぬ。でも。
翌日になったら、パソコンちゃんが前日のことを忘れてしまうのですもの。
とりあえずクリスタはもう後でいい。溜まっているであろうメール。その中に急ぎの仕事があったら大変です。まあ急ぎの仕事なんて、大抵は電話がかかってくるでしょうけど。なので、クリスタの設定よりはパソコンそのものの設定を優先しました。まあ、そりゃそうですよね。
でも、忘れてしまうのだもの。結局、合計で24回メール設定をしました。もう、しばらくしたくない。
念のため申し上げますが、これは何かの解決策を提示している記事ではありません。ただの苦労話であり愚痴です。どうやって治ったのかなんて、私にもわかりません。
とにかく、五日目あたりにようやく、パソコンちゃんが「わかった。あなたはそういうメアドね。覚えておくよ!」と言ってくれたのです。
それまでの間、一体何通の「テストメール」が送信されたことか。そう。マイクロソフトのテストメールはちゃんと届くのですよ。だから私が何かミスっているわけじゃない。でも、翌日になると忘れる。もはや根気強く付き合っただけです。私にできたことは。
さて今度はクリスタです。
大きなバージョンアップの際には、一気にブラシなどの設定が吹っ飛ぶ、という記事は、数多のネットの海に散見されました。
そうか。そうなのか。
数々のベテラン絵描き様が挑戦しては砕け散って来た場面に、私ごときが挑んだところで無駄でしょう。
無駄でしょうとは思いましたが、一応いろいろやってはみました。
クリスタ初期には、マイドキュメントに環境設定などが保存されており、クラウドに自動保存などしていた場合にデインジャラスだということで、今は隠しフォルダにそういったものは保存されているとのこと。はいはい、ありますあります。何故か「どちらのフォルダにも」私の設定ファイルが。
どっちが正しいんだこれ。日付が新しい方だよね、多分。それを読み込ませれば記憶の蓋が開くかも?これが私のクリスタちゃんの人格を呼び起こす鍵なのでは?私が必死で調教してきたあの子が蘇ってくれるのでは?
ふふ。そんな甘い話は世間に存在しねえんですわ。
うん、無理。
諸先輩方が成功した経験談に沿ってやってみたけれど、私は失敗者でした。
その数多の諸先輩方の中には「まあ、もう使ってないブラシとかも多かったし、これを機会に一新しました!」という清々しいお歴々もおいででございまして。私も見習うことにしました。
自分で作ったブラシも、アセッツに登録しているもの以外は消えてしまいましたが、「また作ればいい」ですよね(おかしいなあ前が見えない)!
そうしてまたいろいろとイチからおつきあいすることにしたクリスタちゃん。初々しいわねお互い。
「は、はじめまして」からなのですよ。
とりあえず「絶対にこれだけは入れておかないと何も始まらない」というブラシだけ、マイダウンロードから再ダウンロードして(これができるのはありがたいですね。削除されているブラシさんだけはもうどうしようもないですが)、はいクリスタちゃん、これも覚えて覚えて。うん、環境を忘れてるんだから定規の設定からか。筆圧設定もそりゃ覚えてるわけないよね。嗚呼、環境設定からということは「コマ割りの隙間のお好み設定」もぶっ飛んでいるということですね!すごい素敵カッ飛びすぎ。うわー、ワークスペースなんて高度なものも当然覚えている筈もなく、オートアクションも自作テンプレートも・・・。
実は地味に痛かったのが「ショートカットキー」です。
結構、あり得ないほどカスタマイズしていたので(元からあるものはそのままにしておいたのが自分グッジョブ)、もう手がキーボードの位置を記憶しているわけですよ。左手は自動でそこにいくのに、画面では何も起こらない。
それの再設定が、そこそこ労力レベル高かったです。
そしてようやく「なんとか何かが描けるかもしれない」レベルに至り、「何か描かせろ」と思って衝動的に描いたのが、次のページの礼治くんだった、というわけなのです。
要するに、アレですね。
バックアップ大事。ほんとその一言に尽きます。
こんなところまで愚痴愚痴した無駄話におつきあいくださり、まことにありがとうございました。