施療院でも、人間様の世界と同じように季節がうつろいます。鴉の先生のご加護で、ものすごい大災害などは起きませんが(起きるときは先生に何かあったときです。大変です)、お彼岸の時期には地獄草が咲きますし、それを過ぎれば徐々に肌寒くなってきます。
もう十月も半ばを過ぎました。季節を感じる妖怪さんたちは、衣替えをいたしました。暑さ寒さをあまり感じない妖怪さんたちもいますが、それでも流れる季節の美しい風景を愛でたいのか、装いを変えたりするかたもおいでです。
鴉の先生も、暑さ寒さはお感じにならないそうです。これは、先生が人間様だった頃からそうなのだそうです。
「痛みを感じないから、寒さもよくわからない」とのこと。
でも、お山が紅葉したり、雪がちらついたり、そういった景色を見るのはお好きだそうです。春になれば桜が咲くのが楽しみだとか。わたしも楽しみです。
鵺さんは雷の妖怪さんですから、冬になると静電気がすごいみたいです。意識してコントロールされているときはよろしいそうですが、うっかり油断してるとご兄弟の間で火花が散るのだそうで。
だから、鵺さんたちはいつも頭が爆発してるのかもしれませんね。
「これはドレッドヘアって言うんだよ!」と、いま弟さんがおっしゃいました。
(オトヌエ)
